AGA治療を始めてみたものの「あまり効果を感じない」「このまま続けてもお金の無駄になるかも」と不安を抱えていませんか?
AGA治療の基本は内服薬や外用薬を用いた治療方法であり、その効果は多くの研究結果によって立証されています。しかし、治療期間が短かったり薬の飲み忘れがあったりすると効果を十分に実感できません。
この記事では、AGA治療が「効果ない」と感じてしまう原因や効果を実感できる人の共通点、効果が出ない時の対処法について詳しく解説します。
- AGA治療は医学的に立証されている再現性の高い治療法である
- ヘアサイクルの影響を受けるため効果を実感するには時間がかかる
- 薬の血中濃度を下げないためにも飲み忘れに注意する
- 進行する前に始めた方が治療効果が高い
- 重症度が高い場合はミノキシジルも併用する
AGA治療の基本は内服薬と外用薬
AGA治療は、主に「内服薬(飲み薬)」と「外用薬(塗り薬)」を用いて行われます。日本皮膚科学会が定めた「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」において、推奨度が高い(推奨度A:行うよう強く勧める)とされている治療法は以下の3つです。
| 治療薬 | 形態 | 効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド | 内服 | 抜け毛予防 |
| デュタステリド | 内服 | 抜け毛予防 |
| ミノキシジル | 外用 | 発毛促進 |
フィナステリドやデュタステリドは、AGAの進行原因となる男性ホルモン(DHT)の生成を抑え、抜け毛を防ぐ治療薬です。一方、ミノキシジルは頭皮の血行を改善し、発毛促進が期待できる治療薬です。
フィナステリドを1年間内服した方で薄毛が軽度改善したのは約58%、2~3年間の内服では68~78%の方に改善があったことが報告されています。
また、別の研究結果では重症度が低く、40歳未満の方でより高い効果を示したとの報告もあります。
参考元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン
AGA治療は早めの治療と中長期での視点で継続した方が治療効果を実感できる確率を上げられます。
AGA治療が効果ないと感じる7つの原因

治療しているのに効果を実感できない場合、以下のような原因が考えられます。
- 治療期間が短い
- 初期脱毛が起きている
- 治療薬が合っていない
- AGA治療薬の用法や用量を守っていない
- 薄毛の原因がAGAではない
- 個人輸入した治療薬の品質が悪かった
- 市販品の外用薬を使用している
それぞれ7つの原因について解説します。
治療期間が短い
AGA治療は、数週間〜1ヶ月程度で劇的に髪が生えるわけではありません。髪の毛が生え変わるサイクル(ヘアサイクル)を正常に戻すには時間がかかります。
AGAが発症している人は髪の毛の成長期が短く、休止期が長くなる傾向があります。効果を実感するまでには最低でも6ヶ月程度の継続が必要です。
とはいえ、6ヶ月で髪の毛がフサフサになるわけではありません。始めは抜け毛が減ることから始まり、産毛が生え始め、ハリやコシのある髪の毛に育つまでは1~2年程の期間を要す場合もあります。
初期脱毛が起きている
治療開始から数週間〜1ヶ月半ほどの間に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。初期脱毛は、治療薬によって古い髪の毛が新しい髪の毛に押し出されている証拠です。
初期脱毛による抜け毛を見て「効果がない、むしろ悪化した」と勘違いして治療を自己判断でやめてしまうのは避けましょう。
AGA治療薬の用法や用量を守っていない
薬の飲み忘れが多かったり、自分の判断で飲む量や回数を減らしたりすると、体内の有効成分の濃度が保てず効果が半減してしまいます。
とくにフィナステリドの半減期は4~5時間程度と言われています。半減期とは、体内の血液中にある薬の濃度(血中濃度)が、ピークに達してから半分に減少するまでにかかる時間のことです。
血中の濃度を一定に保つには「1日1回」の服用を厳守し、毎日の継続が何よりも重要です。
AGA治療薬の効果を発揮するには、用法用量をしっかりと守り血中内の成分濃度を一定に保つ必要があります。
治療薬が合っていない
長期間、内服を続けていると徐々に効果がなくなってきたと感じる方もいます。その場合、薄毛の進行度に対して内服中の治療薬が合っていない可能性があります。
日本人男性を対象としたフィナステリドの長期研究データによると、すでに薄毛がかなり進行し重症度が高い状態から開始した場合、初めの1年は改善が見込まれるものの、2年目以降は変化が落ち着く傾向が示されています。
重症度が高い状態で抜け毛予防のフィナステリドのみを漫然と使用し続けても期待するような発毛の実感は得られにくいです。
フィナステリドの効果に限界を感じた場合は、より強力に脱毛ホルモンを抑え込む「デュタステリド」への変更や発毛促進効果が期待できる「ミノキシジル」との併用を検討する必要があります。
現在の進行度に対してどの治療薬が最適か、定期的に医師に相談して見直すことも大切です。
薄毛の原因がAGAではない
薄毛の原因はAGAだけではありません。以下のような別の疾患も併発している場合、AGA治療薬を飲んでもあまり効果は期待できません。
- 自己免疫疾患による円形脱毛症
- 頭皮環境の悪化による脂漏性脱毛症
薄毛治療を始める際は、専門の医師による正しい診断が不可欠です。
個人輸入した治療薬の品質が悪かった
AGA治療している人の中には費用を抑えるために、海外から個人輸入代行サイト等を通じて治療薬を購入する人もいます。
しかし、個人輸入した薬の中には、有効成分が不足している粗悪品や、全く別の成分が入った偽物が混ざっている可能性があります。効果が出ないばかりか健康被害を引き起こす恐れがあり、厚生労働省からも医薬品の個人輸入に関して注意喚起を発表するほどです。
参考:医薬品等の個人輸入について |厚生労働省
AGA治療を安全に進めるには、医師に処方してもらった治療薬を内服しましょう。
市販品の外用薬だけを使用している
ドラッグストアなどで購入できる「育毛剤(医薬部外品)」は、頭皮環境を整えるものであり、新しい髪を生やす効果や、AGAの根本原因をブロックする作用はありません。
「発毛剤(第1類医薬品)」にはミノキシジルが含まれている商品もありますが、進行を食い止める内服薬と併用しないと、十分な効果が得られないことが多いです。
成長期が短くなっているAGAのヘアサイクルを整えるためには、抜け毛予防効果のあるフィナステリドやデュタステリドが必須です。
市販品の外用薬のみを使用されている場合、クリニックを受診しAGAの内服薬との併用を検討してください。
AGA治療が効果ないと感じる場合にとるべき3つのアクション
もし「治療を続けているのに効果がない」と感じたら、以下の3つのアクションを起こしてみましょう。
- 自己判断でやめず最低6ヶ月は継続する
- 食事・睡眠・ストレスなど生活習慣を見直す
- 治療内容が合っているか医師に相談する
自己判断でやめず最低6ヶ月は継続する

AGA治療を始めてヘアサイクルが改善し、新しく太い髪が育つまでには時間がかかります。初期脱毛が起きたとしても焦らず、まずは最低でも6ヶ月間、可能であれば1年ほど治療を続けましょう。
日本皮膚科学会のガイドラインでもフィナステリドを1年間内服した人の軽度以上の改善率は58%ほどです。5年も継続している人の改善率は99.4%という効果が報告されているため、根気強く続けることが大切です。
半年~1年かけても発毛どころか抜け毛の改善すら実感できない場合は、医師に相談し治療内容を見直す必要があります。
食事・睡眠・ストレスなど生活習慣を見直す

治療薬の効果を最大限に引き出すためには、髪が育ちやすい「土台」を作ることも重要です。生活のリズムや食事のバランスが崩れていると、AGA治療の足かせになってしまう可能性があります。
タンパク質や亜鉛などを意識したバランスの良い食事、十分な睡眠時間の確保、ストレスの適度な発散を心がけましょう。
治療内容が合っているか医師に相談する
長く継続しても全く変化がない場合は、内服薬の種類が合っていない可能性があります。今の治療内容で合っているのか医師に相談しましょう。
フィナステリドが効果ないと感じた場合は、デュタステリドへ切り替えたり、ミノキシジルを併用したり、治療薬の変更により改善の方向に進む可能性があります。
医師の説明に納得できない場合は、他のクリニックを受診し複数の医師の意見を参考にするとより良い選択肢を選べるようになります。
AGA治療で効果を実感できる人の5つの特徴
AGA治療でしっかりと効果を出している人には、以下のような特徴があります。
- AGAが進行する前に治療を始めた
- 中長期な視点で治療に取り組めている
- 毎日欠かさずに内服を続けられている
- 自分に合ったAGA治療薬を使用している
- 定期的に診察を受けている
AGAが進行する前に治療を始めた
AGAは進行性の疾患であるため、毛根が生きている「早い段階」で治療を開始した人ほど、高い改善効果を得やすいです。801名の日本人男性を対象にした研究において、40歳未満と年齢が若く、薄毛の進行度が初期の段階であるほど治療効果が高いことが示されています。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
抜け毛や生え際が気になりだしたら早めに医師に相談しAGA治療を始めた方が、より高い治療効果を期待できます。
中長期な視点で治療に取り組めている
AGA治療は「すぐに結果を出したい」と焦るのではなく、「1~2年以上かけてじっくり治していく」という中長期的な視点を持てる人は途中で挫折することなく効果を実感しやすいです。
治療を始めたら効果を期待して鏡を見る時間が増えるかもしれませんが、短期間で劇的に変わることはありません。淡々と飲み続けることだけに集中した方が良い結果に結びつきます。
毎日欠かさずに内服を続けられている
治療薬の効果を得るためには、血中濃度を一定に保つことが不可欠です。効果を実感するには、1日1回の服用を厳守する必要があります。
飲み忘れを防ぐために以下のような対策がおすすめです。
- 決まった時間(タイミング)で内服する
- 「お薬カレンダー」や「お薬ケース」を活用する
とくにおすすめなのが、「朝起きてすぐ」や「朝食後」「歯磨きの後」など毎日行うルーティンの前後での内服です。出勤前の時間に合わせてスマホのリマインダーアプリやアラームを設定するのも飲み忘れ防止に効果的です。
また、カレンダーや手帳に内服したらチェックするなど行動記録をつけることも継続率を高める効果が期待できます。
自分に合ったAGA治療薬を使用している
抜け毛の進行度や自身の目指すゴール(維持したいのか、増やしたいのか)に合わせて、適切な治療薬を処方してもらっている人は、満足のいく結果を得やすくなります。
フィナステリドの場合、重症度が低く比較的若い人(40歳未満)には高い効果が期待できますが、AGAの重症度が高くなると2年目以降の変化が鈍化するケースも珍しくありません。
家族や友人など周囲から指摘されるほど薄毛が進行している場合は、早めに医師に相談しデュタステリドやミノキシジルなどが必要か判断してもらいましょう。
定期的に診察を受けている
定期的に医師の診察を受けて頭皮の状態や発毛状況を確認してもらっている人は、治療経過を客観的に認識できるため、継続するためのモチベーションが維持しやすい傾向があります。
医師に治療経過を説明してもらうだけでなく、必要に応じて内服薬を見直すことも可能なので安心して治療を続けられます。
「効果なかった」と後悔する前に知っておきたい注意点
治療を無駄にしないために、あらかじめ知っておくべき重要な注意点がいくつかあります。以下の3つはAGA治療を始めて後悔しないためにも押さえておきたいポイントです。
- 乱れたヘアサイクルが改善するのに時間がかかる
- フィナステリドの半減期は4~5時間程度
- 継続しやすい環境が重要
乱れたヘアサイクルが改善するのに時間がかかる
AGAによって乱れたヘアサイクルが正常に戻るには時間がかかりますが、治療を長く続ければ高い確率で効果が期待できます。
日本皮膚科学会のガイドラインによると、フィナステリドを用いた日本人対象の検証において、軽度以上の改善を認めた人の割合は、1年間で58%、2~3年間で68~78%、5年間で99.4%に達したと報告されています。
AGA治療の成果はヘアサイクルが大きく影響するため長い期間を要するのが特徴です。正常なヘアサイクルとAGAのヘアサイクルの違いは以下のとおりです。
| 項目 | 正常なヘアサイクル | AGAのヘアサイクル |
|---|---|---|
| 成長期 | 2~6年 | 数ヶ月~1年 |
| 休止期 | 3~4ヶ月 | 4~7ヶ月 |
| 1サイクルの期間 | 約3~6年 | 約1~2年 |
AGAが発症している人は正常なヘアサイクルに比べて成長期が短く、休止期が長くなる傾向があります。
よく「AGA治療で効果を実感するには6ヶ月以上必要」と言われますが、実際に発毛を実感するためにはもう少し長い期間で経過を見る必要があります。
フィナステリドの半減期は4~5時間程度
AGA治療は毎日の服用が基本です。AGA治療のベースとなる「フィナステリド」の半減期(血中の薬の濃度がピークに達してから半分に減るまでの時間)は、およそ4~5時間と比較的短く、24時間後には血中濃度がほぼゼロになるためです。

参考:https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/181615_249900XF1021_3_03
1回飲み忘れただけで効果がなくなるということはありませんが、飲み忘れが慢性的に続いてしまうと、血中に含まれるの有効成分の濃度を維持できず、脱毛ホルモン(DHT)を抑え込む力が落ちやすいので注意しましょう。
ちなみに、デュタステリドの半減期は約15時間と、フィナステリドと比べると血中濃度を維持しやすいのが特徴です。毎日1回の内服を続けることで半減期が3~5週間にもなります。
※フィナステリドは長期内服しても半減期に大きな変化はありません。
参考:https://www.iwakiseiyaku.co.jp/dcms_media/other/dut05ctenpu20220822.pdf
フィナステリドとデュタステリドの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。効き目の強さや副作用についても解説しているので気になる方はご一読ください。
継続しやすい環境が重要
AGA治療は毎日飲み続けることが大切です。「クリニックに行く時間がなくて薬をもらい損ねた」「薬の受け取りが面倒で切らしてしまった」という事態は絶対に避けましょう。
忙しくて通院の時間が取れない方や、薬を切らしてしまいがちな方は、オンラインクリニックへの乗り換えがおすすめです。
オンラインクリニックなら、スマホひとつで診察から薬の処方・自宅へ配送できるため、無理なく治療を継続できる環境が整います。
※症状によっては処方してもらえない場合があります。
おすすめのAGAオンラインクリニックについてはこちらの記事でも紹介していますので、無理なく続けたい方は参考にしてみてください。
AGA治療に関するよくある質問
AGA治療に関してよくある質問は以下の4つです。
- 薬をやめるとどうなりますか?
- オンライン診療でも対面と同じ薬がもらえますか?
- 他のクリニックから乗り換える際の注意点はありますか?
- AGA治療はいつまで続ける必要がありますか?
まとめ|AGA治療は飲み忘れに注意し、根気強く続けることが大切

AGA治療が「効果ない」と感じる原因の多くは、以下のような例が挙げられます。
- 治療期間が短すぎる
- 内服薬を飲み忘れてしまう
- 自身の症状に合っていない薬を使用している
- 個人輸入した治療薬の品質が悪かった
- そもそもAGAではなかった
フィナステリドやデュタステリドといったAGAの内服薬は日本皮膚科学会のガイドラインでも強く推奨されている治療法です。薬の効果をしっかり発揮させるためには「1日1回の内服」を厳守し、飲み忘れを防ぐことが重要です。
また、薄毛の進行度に合わせて内服薬を見直すことも治療効果を発揮するために大切になります。定期的に医師に相談し、今の治療内容で自分に合っているか確認しましょう。
薬を受け取る手間が面倒で飲み忘れが発生しそうな方や、忙しくて通院が負担になっている方は、スマホで気軽に医師に相談できるオンラインクリニックの利用も検討してみてください。


