若はげは思春期から30代にかけて発症する進行性の薄毛です。男性と女性では進行パターンが異なり、思春期の男性の薄毛は女性の薄毛に近いパターンになります。
若はげの対策(治療や予防)については、メディアでさまざまな方法が紹介されますが、効果が疑わしいものも少なくありません。
この記事では、若はげの年齢別特徴や原因をくわしく解説し、それに基づいて本当に効果的な治療法と予防法を紹介します。
初期の若はげと正常な頭髪を見分けるのは難しい場合も多く、頭髪の個人差を若はげと勘違いするケースもあります。若はげかどうか判断する基準についてもくわしく解説しておきましたので、セルフチェックに活用してください。
若はげとは?発症年齢や男女別・年齢別特徴について
まずは、若はげの発症年齢や基本症状、男女別・年齢別の特徴などについてまとめます。
- 若はげは何歳から?発症年齢と定義
- 若はげは早発型AGAの症状
- 若はげの発症割合|男性は20代で10%、30代で20%がAGAを発症
- 20代・30代男性は前頭部の薄毛(M字はげ)や頭頂部の薄毛(つむじはげ)が進行
- 女性や10代男性(高校生・中学生など)は頭頂部が中心
若はげは何歳から?若はげの発症年齢と定義
若はげは思春期以降に発症します。思春期は副腎からの男性ホルモン分泌が活性化することで始まり、脇毛・陰毛の発生や男女別の体格の変化などが少しずつ進みます(第二次性徴)。思春期の始まりは個人差が大きく、海外の研究では6歳で若はげを発症したという例も報告されています。
参考:Pediatric androgenetic alopecia: an updated review|Wiley(DDG)
典型的には、若はげは成人後に発症します。「若はげ」は医学的な用語ではなく、何歳までを若はげとするか、明確な基準があるわけではありません。若はげに関する医学的な研究では、30歳未満で発症した人か、40歳未満で発症した人を対象とすることが多いようです。
日常的な語感では、20代まで(または遅くとも30代前半くらいまで)に発症した場合を「若はげ」と表現するのが一般的と思われます。
若はげは早発型AGAの症状
医学的には、若はげは「若くして発症したAGA」のことを指し、早発型AGA(early-onset androgenetic alopecia)と呼ばれます。
「AGA=抜け毛が増える」というイメージが世間では浸透していますが、これは正しい理解とは言えません。実際には、「AGA=髪の成長期間が短くなり、髪の成長が止まってから次の毛に生え替わるまでの期間が長くなる」という症状です。
毛は毛穴の奥にある毛包という組織から生えてきて、通常は2〜6年ほど伸び続け、やがて成長が止まり、自然に抜け落ちますが、しばらくするとまた同じ毛穴から新しい毛が生えてきます。この「成長〜脱毛〜生え替わり」のサイクル(毛周期)が何度も繰り返されます。
AGAになると、成長期間が短縮され、髪の毛が十分に育ちきる前に成長が止まってしまい、次の毛に生え替わるまでの期間も長くなります。その結果、薄毛が広がっていきます。
若はげの発症割合|男性は20代で10%、30代で20%がAGAを発症

日本人男性のAGA発症割合は、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降で40数%とされています。1割〜2割くらいの男性が若はげになるということです。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年度版)|日本皮膚科学会
これはアンケートによる意識調査の結果です。初期のAGAは本人が自覚していない場合が多く、意識調査には反映されにくいです。もし日本人男性一人ひとりを医師が診察して調査したとしたら、発症割合はもっと大きくなると予想されます。
10代以下の若はげについては、国内でも海外でも調査や研究があまり進んでおらず、発症割合は不明です。20代の発症割合(約10%)よりもかなり低いと思われます。
20代・30代男性は前頭部の薄毛(M字はげ)や頭頂部の薄毛(つむじはげ)が進行
成人男性のAGAは、主に前頭部(前髪周辺)と頭頂部(つむじ周辺)で薄毛が進行するのが特徴です。20代や30代の若はげも、40代以降の薄毛も、同様のパターンで進行します。
前頭部では生え際が少しずつ後退していきますが、おでこの中央よりも両脇(こめかみ周辺)のほうが進行が速く、生え際のラインが「M字」の形になることが多いです。まれに、生え際が均等に後退して「逆U字」型になる人もいます。頭頂部では、つむじ付近から薄毛が始まり、丸い形(「O字」の形)に広がっていきます。
成人男性のAGAは前頭部から始まるのが一般的です。その後、そのまま前頭部中心に薄毛が進行していくタイプ(「M字はげ」「U字はげ」)と、頭頂部の進行が追い越していくタイプ(「つむじはげ・O字はげ」)に分かれます。
女性や10代男性(高校生・中学生など)は頭頂部が中心
女性の場合、生え際やつむじ周りなどの特定の部位から薄毛が進行していくのではなく、頭頂部を中心に頭髪全体が薄くなっていくのが特徴です(前髪も薄くなることがありますが、生え際の後退は起こらないのが一般的)。この傾向は発症年齢に関わらず共通しています。
思春期(小学生後半~高校生くらいの年齢)の男性の場合、女性と似た感じで、頭頂部の髪が全体的に薄くなるケースが多いとされています。前髪の生え際の両端も多少薄くなることがあります。
参考:Pediatric androgenetic alopecia: an updated review|Wiley(DDG)
若はげの前兆と判断基準
ここでは、自分が若はげかどうかセルフチェックするのに役立つ判断基準と、セルフチェック時の注意点について解説します。

- 若はげの判断基準① 前頭部・頭頂部で産毛のように細くて頼りない毛が増加
- 若はげの判断基準② おでこの生え際の後退やつむじ周りの密度低下
- 若はげの判断基準③ 抜け毛に細い毛が混じる(「数」よりも「太さ」をチェック)
- 若はげはゆっくり進行するので前兆やはげ始めのサインに気づくのは難しい
- 頭髪の個人差や一時的な状態を誤解して「はげてきた」と思い込むケースも
若はげの判断基準① 前頭部・頭頂部で産毛のように細くて頼りない毛が増加
AGAの基本症状は、「毛の成長期間が短くなり、産毛のように細くて頼りない毛(軟毛)しか伸びなくなっていく」というものです。前髪の生え際や頭頂部で(通常のしっかりした毛に混じって)細くて頼りない毛が多数伸びていたら、AGAの可能性があります。
正常な頭皮でも、生え際のちょうど境目あたりには、産毛や軟毛が少し生えています。生え際に軟毛が密集していたり、奥のほうまで軟毛が広がっていたりしたら、AGA(M字はげ・U字はげ)が疑われます。
つむじ周辺は、明るい場所で、合わせ鏡やスマホのカメラ(写真・動画)などを使って観察してください。頭頂部が見やすいように設計された三面鏡・四面鏡も販売されています。
思春期の男性の場合、頭頂部の広い範囲で軟毛化が起こることが多いため、つむじ周り以外もチェックしてください。
若はげの判断基準② おでこの生え際の後退やつむじ周りの密度低下
若はげが少し進行すると、前頭部では生え際が「M字」や「逆U字」の形に後退します。生え際の位置や形には個人差があり、もともと生え際が高い位置にある人や、M字気味に見える人もいますが、もし以前と比べて生え際が後退していたら、AGAの可能性が高いです。
頭頂部では、つむじ周りの髪の密度が低下して、地肌が透けて見えるようになっていたら、AGAによるつむじはげが少し進行している可能性があります。
若はげの判断基準③ 抜け毛に細い毛が混じる(「数」よりも「太さ」をチェック)
健康な頭皮では、太くてしっかりした毛(硬毛)にまで成長してから髪が抜けますが、AGAの頭皮では、軟毛化して細くなった毛も抜けるようになります。その結果、抜け毛の太さにはっきりしたバラツキが生じます。
AGAでは髪の成長期間が短縮され、毛が発生してから抜け落ちるまでの期間が短くなりますが、次の毛に生え替わるまでの期間は長期化します。そのため、「抜け毛の数」には大きな変化がありません。
AGAかどうか判断するには、抜け毛の「数」ではなく「太さ」を観察し、抜け毛のなかに細くて頼りない毛が混じっていないかどうかをチェックすることが重要です。
若はげはゆっくり進行するので前兆やはげ始めのサインに気づくのは難しい
一般的に、AGAはゆっくり進行し、数週間や数か月程度で目に見えて髪が薄くなるようなことはありません。わかりやすい前兆はとくになく、はげ始め(軟毛化の始まり)を自覚することは困難です。ある程度薄毛が進行し、生え際の後退や髪の密度低下が少し目に付くようになった段階で若はげに気づくケースが多いです。
まだ生え際の後退や髪の密度低下がはっきり現れていない方は、生え際やつむじ周りの写真・動画を定期的に撮影し、1年〜数年ほど観察を続けていれば、軟毛化にいち早く気づけるかもしれません。
頭髪の個人差や一時的な状態を誤解して「はげてきた」と思い込むケースも
生え際の位置や形、つむじの大きさ、髪の密度・細さなどには、かなり個人差があります。寝癖などの一時的な変化で、頭部の地肌が見えやすくなることもあります。
そうした個人差や一時的な状態を過度に気にかけて、「はげてきた」と誤解してしまうケースも少なくありません。とくに、思春期には人との違いが気になりやすく、深く思い悩んでしまうことがあります。
以下のようなケースで誤解が生じやすいです。
- おでこが広く、もともと生え際の位置が平均より高め
- こめかみ周辺(もみあげの上)の髪の生え際がやや後ろに向かって伸びていて、もともと「M字気味」に見える(おでこが広めの人に多い)
- おでこ中央の生え際が少し下に突き出した形(富士額)になっていて、「M字」っぽく見える
- つむじの中心で露出している地肌が生まれつき大きめ
- つむじ周りの毛が上方向ではなく斜め横に向かって伸びる癖があり、つむじ割れ(つむじ周りの髪がぱっくりと分かれてつむじが目立つ状態)になりやすい
- 生まれつき髪が細め・柔らかめで、毛がぺたんと倒れた状態になりやすく、つむじ割れが起こりやすい
誤解を避けるためには、人と比べるよりも、「自分の髪で太さのバラツキ(軟毛化)が見られるかどうか」「以前と比べて生え際が後退(髪の密度が低下)しているかどうか」をよく観察してください。
若はげの原因
AGAの主な原因は遺伝です。生活習慣やホルモンバランスの問題も補助的に関係している場合があります。

- AGAは主に遺伝の影響で発症
- 親族にAGAの人が多いと若はげになりやすい
- 喫煙や不健康な食生活も影響する
- 肥満や生活習慣病とも関連あり
- ホルモンバランスの異常を伴う皮脂の過剰や毛穴のつまりはAGAの原因にはならない
AGAは主に遺伝の影響で発症
AGAは遺伝的な体質がベースとなって発症することがわかっています。とくに大きな影響を持つとされているのが、頭皮の毛包にある男性ホルモン受容体の遺伝子です。
参考:Androgenetic Alopecia in Men: An Update On Genetics|Indian Journal of Dermatology
頭皮の毛包にある男性ホルモン受容体に男性ホルモンが結合すると、毛包を萎縮させる反応が引き起こされます。この反応が少しずつ積み重なり、毛包がだんだん小さくなっていき、毛の成長期間が短くなって、次の毛が生えるまでの期間が長期化します。
頭皮の毛包で男性ホルモン受容体が盛んに作られるタイプの遺伝子を持つ人は、AGAを発症しやすいとされています。そうした遺伝的体質が強ければ強いほど、若いうちにAGAを発症する(=若はげになる)可能性が高くなります。
親族にAGAの人が多いと若はげになりやすい
AGAの遺伝率は80%程度とされており、親や兄弟姉妹、祖父母など、近い親族にAGAを発症した人がいると、自分もAGAになる可能性が高いです。とくに、親族のなかにAGAを発症した人がたくさんいる場合、若いうちにAGAを発症しやすく、進行スピードも速い傾向があります。
喫煙や不健康な食生活も影響する
喫煙の習慣や不健康な食生活は、AGAの発症と進行を早める可能性があります。
ある海外の研究で、20歳〜35歳の男性1,000人(喫煙者500名・非喫煙者500名)を対象にしてAGAの発症割合を比べたところ、以下のような顕著な違いが見られました。発症率・重症率ともに、喫煙者のほうが圧倒的に高くなっています。
- AGAを発症している人の割合(自覚がないようなごく初期のAGAも含む):喫煙者の85%、非喫煙者の40%
- ある程度薄毛が進行している人の割合(「ハミルトン・ノーウッド分類」のステージ3以降):喫煙者の71%、非喫煙者の10%
肥満や生活習慣病とも関連あり
AGAは肥満や生活習慣病とも関連性があり、以下の人は若はげの割合が高いとされています。
- BMIが高く、肥満体型の人
- 肥満に加えて高血糖・高血圧・脂質異常などの問題を抱えている「メタボリックシンドローム(メタボ)」の人
- インスリン抵抗性の人
- 心血管疾患のある人
ホルモンバランスの異常を伴う
若はげでは、男性ホルモン過多などのホルモンバランス異常を伴うことが多いとされています。女性の場合、男性ホルモン過多による多嚢胞性卵巣症候群の症状として頭部の薄毛や体毛増加が起こるケースがあります。
皮脂の過剰や毛穴のつまりはAGAの原因にはならない
「頭皮の皮脂・汚れは毛穴のつまりを引き起こし、AGAの原因になる」といったイメージが世間では浸透してますが、これは正しい情報ではありません。
AGAは、頭皮表面の問題ではなく、身体の内部(毛包や循環器・内分泌系)の問題で発症します。頭皮の皮脂や汚れがAGAの原因になることはなく、皮脂や汚れを取り除いてもAGAを改善したり予防したりすることはできません。
頭皮の皮脂や汚れは毛包に生じる炎症を悪化させる要因になり、炎症の悪化で脱毛症が起こるケースもあります。これはAGAの薄毛とは違い、炎症箇所だけで一時的に発生する脱毛です。
そうした問題を防ぐため、ときどき頭を洗うことは必要ですが、毎日シャンプーすることは頭皮の健康にとって必要ではなく、育毛シャンプー・薬用シャンプーのようなものは余分なケア(一種の贅沢)と言えます。
若はげは治る?治らない?
若はげが「治るか治らないか」は、「治る」の意味によります。若はげは自然には治りませんし、若はげの根本的な原因(遺伝的体質)を取り除くことは今のところできませんが、薄毛の症状を改善する方法は存在します。
- 若はげは遺伝の影響が大きいので、すでに発生した薄毛は自然には治らない
- 生活習慣改善や育毛剤・育毛シャンプーなどの自力ケアでも治せない
- 内服薬・外用薬や外科治療で改善が可能
若はげは遺伝の影響が大きいので、すでに発生した薄毛は自然には治らない
若はげは遺伝的な体質がベースとなって発症するので、すでに発生した薄毛が時間とともに自然に治るということはありません。また、放っておけば薄毛がさらに進行する可能性が高いです。
生活習慣改善や育毛剤・育毛シャンプーなどの自力ケアでも治せない
AGAで萎縮してしまった毛包は、生活習慣改善などの自力ケアでは元に戻せません。
以下のような、自分でできる薄毛対策がメディアで盛んに紹介されていますが、すでに発生してしまった薄毛がこれらの方法で改善することは期待できません。
- 食生活改善・サプリメント摂取
- 睡眠の質の改善
- 禁煙
- ストレス解消
- 頭皮マッサージ
- 育毛シャンプー
- 育毛剤(育毛ローション)
市販の育毛剤(医薬部外品)は、医薬品と併用するのであれば意味があるかもしれませんが、育毛剤だけでは薄毛の改善は期待できません。
高濃度(0.75%)のアデノシンを配合したローションについては、AGA治療薬のミノキシジル外用薬と同様の効果を持つことが実験で確かめられています。しかし、市販のアデノシン配合育毛剤には濃度の表記がなく、効果は不明です(医薬部外品の育毛剤には成分の配合量・濃度を表記する義務がありません)。高濃度であれば表記したほうが宣伝になるので、表記がないものは低濃度である可能性が高いと思われます。
内服薬・外用薬や外科治療で薄毛の改善が可能
AGA治療用の内服薬・外用薬を使用すれば、薄毛を改善することが可能です。
- 男性向けのAGA治療薬:フィナステリド(内服薬)、デュタステリド(内服薬)、ミノキシジル(内服薬・外用薬)
- 女性向けのAGA治療薬:ミノキシジル(内服薬・外用薬)、スピロノラクトン(内服薬)
ただし、進行した薄毛には治療薬が効きにくい場合が多いです。
AGAの外科治療には、自分の頭皮を薄毛部位に移植する「自毛植毛」や、治療薬・成長因子を頭皮に注入する「メソセラピー」などがあります。進行した薄毛には自毛植毛が適しています。
若はげの予防法は?はげない方法はある?
AGAを完全に予防することは難しいですが、発症や進行を遅らせることはある程度可能です。
- AGAそのものを予防することは難しい
- 生活習慣改善で発症年齢を遅くすることはある程度可能
- 初期のうちに治療薬を使えば薄毛進行予防が可能
- 育毛剤や育毛シャンプーでは防げない
AGAそのものを予防することは難しい
AGAになりやすい遺伝的体質を持つ人は、いつかはAGAを発症する可能性が高いです。そうした体質を持ちながら中高年になってもAGAを発症しないようにすることは、難しいと言わざるを得ません。
生活習慣改善で発症年齢を遅くすることはある程度可能
喫煙や不健康な食事などの生活習慣は、AGAの補助的な要因となります。したがって、生活習慣改善によりAGAの発症や進行を遅らせることはある程度可能と考えられます。
健康的な生活を続けていれば、AGAそのものは防げなくても、若はげ(AGAの早期発症)は防げるかもしれません。
初期のうちに治療薬を使えば薄毛進行予防が可能
薄毛があまり進行しないうちに治療薬(フィナステリドやデュタステリド)を始めれば、それ以上の薄毛進行を予防する(遅らせる)ことが可能です。
ただし、どの程度の効果があるかは人によって異なります。年齢が進めば治療薬の予防効果が下がってくる可能性もあります。
育毛剤や育毛シャンプーでは防げない
市販の育毛剤や育毛シャンプーにはAGAの予防効果(進行抑制・遅延効果)はありません。治療薬と併用するのであれば、多少は進行抑制に寄与してくれるかもしれません。
若はげの治し方
最後に、若はげの効果的な治し方についてわかりやすくまとめておきます。治療法だけでなく、治療薬の入手方法についても紹介します。
- フィナステリドやデュタステリド|薄毛進行を抑制。薄毛改善効果もあり
- ミノキシジル|髪の生え替わりと成長を促進
- 自毛植毛|進行した若はげや治療薬が効きにくい方にも有効
- 治療薬は薄毛が進行すると効きにくくなるので、早期開始が肝心
- 若はげには高コスパでプライバシーも気になりにくいオンライン診療がおすすめ
フィナステリドやデュタステリド|薄毛進行を抑制。薄毛改善効果もあり
フィナステリドとデュタステリドは、AGAの原因となる5α還元酵素の働きを抑える薬です。効果を実感するまでに少なくとも半年ほどかかり、効果を維持するには服用継続が必要です。
- 【AGA進行のメカニズム】
- テストステロン(男性ホルモンの一種)が血流に乗って頭皮に運ばれ、5α還元酵素の働きで活性の高いDHT(ジヒドロテストステロン)に変化
- DHTが男性ホルモン受容体と強く結合し、毛包の萎縮を引き起こす
- 【フィナステリドとデュタステリドの効果】
- 5α還元酵素の働きを阻害し、テストステロンからDHTへの変化を起こりにくくする
- その結果、毛包の萎縮が抑制され、薄毛が進行しにくくなる
- 毛包が活力を取り戻し、軟毛化していた毛が太くしっかりした毛に戻り、薄毛が改善する場合もある(とくにAGA初期のうちに使用を開始した場合)
- 【フィナステリドとデュタステリドの違い】
- AGAの原因となる5α還元酵素は2種類あり、フィナステリドは一方のみ、デュタステリドは両方に効く
- したがって、デュタステリドのほうが高い効果が期待できる
- デュタステリドのほうが新しい薬で、値段が高め(クリニックによってはほぼ同じ)
ミノキシジル|髪の生え替わりと成長を促進
ミノキシジルは、AGAの作用(髪の成長期短縮・生え替わり遅延)と正反対の作用を持ち、毛包に直接働きかけて髪の成長と生え替わりを促進します。効果を実感するまで少なくとも4ヶ月程度の継続が必要です。
ミノキシジルには薄毛進行を抑制する効果はないので、ミノキシジルだけだと薄毛進行の流れと薬の作用が相殺されてしまい、思うように効果が現れないケースが多いです。
フィナステリドかデュタステリドを服用して薄毛の進行を抑えながら、ミノキシジルで育毛・発毛を図っていくのが、標準的な治療法となっています。
ミノキシジルには内服薬(ミノタブ)と外用薬(塗りミノ)があり、効き目は同様です。内服薬は手軽で安価ですが、国内では外用薬(男性向けは濃度5%以下)のみが承認されており、内服薬は海外製治療薬を扱うクリニックなどでしか入手できません。
自毛植毛|進行した若はげや治療薬が効きにくい方にも有効
AGAでは前頭部や頭頂部で薄毛が進行しますが、後頭部や側頭部は薄毛になりにくく、最後まで髪が残ることが多いです。自毛植毛では、そうした薄毛になりにくい部位から自分の頭皮を採取して、細かく「株分け」し、薄毛部位に移植します。
内服薬・外用薬は薄毛が進行すると効きにくくなります。体質により治療薬が効きにくい方もいます。自毛植毛はそうしたケースにも適用できます。
移植して定着した頭皮は通常の頭皮と同じように自然に生え替わりを繰り返し、薄毛になる可能性は低いです。移植部位以外の前頭部・頭頂部では薄毛が進行しやすいので、フィナステリドやデュタステリドの服用が推奨されます。
治療薬は薄毛が進行すると効きにくくなるので、早期開始が肝心
治療薬は早期に開始するほど効果が高くなる傾向があり、薄毛が進行してから始めてもあまり効果が期待できません。
AGAの進行度は「ハミルトン・ノーウッド分類」で測るのが一般的です(ただし思春期の若はげには当てはまらないことがあります)。治療薬は進行度「I〜Ⅳ」のうちに(それもできるだけ早期のうちに)始めるのがおすすめです。
| 進行度(ステージ) | 状態 |
|---|---|
| Ⅰ | おでこの生え際がほんの少し後退(ほとんど目立たず、自覚がないケースが多い) |
| Ⅱ | 生え際が少し後退し、軽いM字型になる(まだ自覚しない人も多い) |
| Ⅲ | 生え際がさらに後退し、M字の切れ込みがはっきりする 人によっては頭頂部が薄くなり始める |
| Ⅳ | 生え際の先端が頭のてっぺんに達し、頭頂部の薄毛も目立ってくる(はっきり「はげ」と認識され始める段階) |
| Ⅴ | 頭頂部の薄毛もかなり広がる |
| Ⅵ | 全体的に薄毛が進行するが、前頭部と頭頂部の髪の境目はかろうじて残っている |
| Ⅶ | 前頭部から頭頂部にかけて全体的にはげた状態 |
若はげには高コスパでプライバシーも気になりにくいオンライン診療がおすすめ
治療薬の入手方法には「市販」「対面診療クリニック」「オンライン診療クリニック」「個人輸入代行サイト」があります。
| 入手方法 | 治療薬の種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 市販(ドラッグストア店頭やAmazonなどの市販サイト) | ミノキシジル外用薬 | 手軽 通販ならプライバシーが気になりにくい ミノキシジルしか入手できず、本格的な治療には不十分 |
| 対面診療 | AGA治療薬全般(主に国内承認薬) | 拡大鏡(マイクロスコープ)による検査や血液検査、外科治療にも対応 料金は高め 定期的な通院が必要 |
| オンライン診療 | AGA治療薬全般(海外製と国内承認薬) | ビデオ通話で診察、薬は自宅などに配送 対面診療より安い 手軽で、プライバシーも気になりにくい 発送が早い |
| 個人輸入代行サイト | AGA治療薬全般(海外製のみ) | 安い 偽造薬の危険がある 海外発送で、届くまで時間がかかる 通関で止められる場合がある |
大半の場合、AGAの診療に拡大鏡検査や血液検査は不要で、ビデオ通話で十分です。オンライン診療はコスパ・利便性が高く、プライバシーが気になりにくいので、幅広い方におすすめできます。1年分の一括購入・定期配送で料金が大幅に割引きになるところが多いです。
とくに若はげの方は、費用やプライバシーの面で、対面診療の利用はハードルが高い場合が多いですが、オンライン診療ならそうしたハードルがかなり低くなり、長期継続しやすいです。
ミノキシジル外用薬だけ市販で購入し、フィナステリドなどはオンライン診療で購入するという方法もあります。
個人輸入代行サイトは安いですが、偽造薬などのリスクがありおすすめできません。偽物を入手してしまうと、健康被害や治療の遅れにつながります。
20歳未満の方は以下の点に注意してください。
- 市販や個人輸入代行は利用できず、医療機関の受診が必要
- 受診可能な年齢は医療機関によって異なり、保護者の同伴(ビデオ通話への同席)が必要な場合もある
- 対応年齢や保護者同伴について事前にホームページや問い合わせで確認しておいたほうがよい
まとめ|若はげは進行しないうちに治療薬で対策しましょう
若はげは遺伝的体質がベースとなって発症する進行性の薄毛(AGA)です。自然治癒や自力ケアでの改善は見込めません。薄毛の改善や進行予防には内服薬・外用薬や外科治療が必要です。
AGAの治療は内服薬・外用薬から始めるのが一般的です。治療薬の入手先としては、信頼性・コスパ・利便性が高くてプライバシーも気になりにくいオンライン診療がおすすめです。
AGA治療薬は早期に開始したほうがよい結果が期待できます。できるだけ早めに受診し、着実に治療を継続していきましょう。


